「羽黒」の情景製作

といっても、艦船モデルなので、情景は
基本的に「海面作り」となります。
海面の表現技法は、様々な方法があって
それぞれに使用する材料も技術も異なり
ます。
今回は主にリキテックスのメディウム系を
使って海面を製作します。

ベースには、１００均で買った「コルク
ボード」を使用します。コルクと言って
も、ダンボール紙に薄くコルクシート
が貼り付けられたもののようで、よく見ると
ダンボールの波うちが見えます。
（写真左上）

コルクのままでは表面が凸凹しているので
全体にマットメディウムを塗ります。
（写真右上）

メディウムが乾燥したら、アクリル絵の具の
青、緑、紫を適当に混ぜて、ペタペタと
塗ります。あまり均一でなく、わざと色ムラ
を出し、海底や深度の変化を演出します。
（写真左下）

水の透明感を出すため、その上に
「グロスポリマーメディウム」を塗ります。
これは艦船モデルとの接着剤にもなるので、
その上に羽黒を置き、押し付けます。
（写真右下）

なお、各メディウムを塗った後は、少なくとも
丸一日以上は乾燥させることが必要です。
この後は、波の表現を行います。

１／７００ということ

「羽黒」を製作するにあたって、最初に
面食らったのは「１／７００」という未体験の
縮尺スケール感でした。
これまでは、１／４８がほとんどでしたので
模型を「観る目」がそれに慣れており、
今回のキットをどう観たらよいか、迷って
いた、ということです。

つまり１／４８の場合は模型で１ｍｍのものは
原寸でほぼ５ｃｍくらいになるのですが、
１／７００になると、それが７０ｃｍにも
なるわけです。そういう感覚をきちんと持って
いないと、今自分がどんな物を作っているのか、
理解しないまま製作することになります。
まして、艦船模型の場合は、パーツの名称や
機能がほとんど未知のものなので、その傾向
が強くなります。

で、その「スケール感」を少しでも実感して
みようと思って作ったのがこのミニ情景です。
この水上機は羽黒のキットに入っているもの
で、スケールは当然１／７００です。
その飛行機が浮いている海面を作ってみると、
やはり自分の感覚が１／７００になっていない
ことがわかりました。飛行機のスケールに対して
波が大きすぎるのです。これだと、波というより
うねりに近い大きさになります。
つまり、もっともっとミクロな目でキットを
観ないといけない、ということですね。

艦船モデル、手強い！！！

いきなり、ですが

巡洋艦羽黒は、現在、こんな感じです。
「早いやんけ！！」
と思われるかもしれませんが、実はこのキットは
２月１３日に購入してまして、ケッテンクラート
の製作などと並行して、手をつけていたのです。
どうも最近はせっかちになったせいか、ひとつ
のものに集中できず、つい複数キットを同時並行
にやってしまうことが多いのです。

というわけで、素組みでの組み上げはほぼ完了し
塗装に入っています。本体はほとんどが「佐世保
海軍工廠グレイ」という一色なので、少し表情を
持たせるために、影になる部分を黒で染めてみま
した。これは戦車塗装などでも、よく行われる
ことなのですが、特に艦船モデルの場合は、艦橋
などの入り組んだ構造が魅力だと思いますので
その「入り組み」加減を強調する意味でもあり
ます。
ここでは、けっこうラフに塗っています。はみ出し
ＯＫ、です。

艦船モデルに初挑戦

日本海軍重巡洋艦「羽黒」。
フジミ１／７００ウォーターラインシリーズ。

以前は「最上」を作りたい、とか言っていたと
思うのですが、模型店でいろいろ見ていたら
ちょっと難しそうなので。それよりも、やや
シンプルな「羽黒」にしました。山形関係の
名称の艦船では、「鳥海」ってのもありま
したね。

で、パーツを見ると、須谷氏が言うように
本当に小さい！！そりゃ、そうです。なんせ
１／７００ですもの。戦車の１／４８とは
桁違いのスケールです。本当に「削りカス」
かと思うようなパーツまであって、こんなもの
どうやってつまむのかしらん？と思ってしまい
ます。
でも、まあ。せっかく買ったのですから、
楽しみたいと思います。

どうなることでしょう・・・？？？？？

ケッテンクラートの情景完成

ちまちまと作っていたケッテンクラートの
情景が完成しました。

舞台はヨーロッパ西部戦線で、前線の
救護所に通じる道を走るケッテンクラート。
後部座席には上級士官が載っています。
その後方から、兵士二人が乗ったＢＭＷ
サイドカーが高速で近づいてきました。
道路は車が１台通るのがやっとの狭さ。
道を急ぐサイドカーは、路側の草むらに
乗り入れて強引に追い越しをかけます。
その様子をケッテンクラートのドライバー
が、横目でにらんでいます。

と、そんな感じの情景です。